わが家の裏庭に昔は蛇がいて、脱
皮した皮がよく落ちていた。裏の
畑に家が建て込み、蛇はすっかり
居場所を奪われた。せめて12年
に一度は祀ろうという人間は調子
がよい。そう言えば母が巳年生ま
れで、今も元気だが、鏡餅のよう
にどっしりと座りながら頑として
首を立てている様子を思い出して
鏡餅になぞらえた白蛇を描いた。
その両脇に丸い鏡を置き、その内
部に鏡文字の「重年」を書いたの
は、大願が成就する重い年となる
ことを期待してのこと。蛇さん、
HEAVYなお願い聞いてよね。