虎は自分の子どもをとても大事に するところから、大事なものを虎 の子と呼ぶようになったそうです が、江戸時代ならそれは小判でも あったことでしょう。そして一方 では猫に小判のたとえもあります から、虎の子どもに似た猫が虎か ら大事にされなくてもあたりまえ という理屈になりそうですが、本 物の虎の子どもは自分が親の虎か ら大事にされていることを知って いるでしょうか。おそらく虎の子 どもは猫と同じように無邪気で、 小判の価値を知らず、本能的に愛 されることを知っているのです。