10年前に買った小さなサボテン
が春先に枯れた。数年前、不注意
にも蹴られて一部がえぐれたが、
その傷も癒え、買った時の倍の背
丈になったのに、冬の厳しい寒さ
についに負けた。よく歩く商店街
のとある店先に、元気のないウチ
ワサボテンが立っている。見るた
びに「なにサボッてん!」と言い
たくなるが、邪険に扱われれば
しもさぼりたくなる。さぼるウチ
ワサボテンが、片手に持つウチワ
で、一服していたタバコの火(エ
ビ天で表現)を慌てて消している
光景を内輪的ナンセンスに表現。