繁華な街角を歩くと必ずティッシ ュを手渡される。それが多い時に は10個ほどになる。右と左から 同時に配られ、しかももう1個を 目前に突き出された時には、思わ ず唇を突き出して、くわえさせて もらおうとした。もらったティッ シュを、フェティシズムの思いか ら大切に溜め続けるというのでは ないが、あまり使用する気になれ ないのも事実だ。40年前の子ど も時代、青ばなを拭うため、服の 袖がテカテカになったものだが、 そんな頃にこの無料ティッシュが あればどんなによかったことか。