新緑の季節は雑草の成長期で、こ まめに抜き続けないと、すぐに鑑 賞用の樹木に絡まる。蔓性の雑草 にある鉤状の刺でよく指や衣服を 傷つけられるが、繁茂し過ぎると 自身にも絡まる。糸のもつれ状の その意図に、当の植物の混乱精神 を見る気がするが、それはまた唐 草模様の大風呂敷人間の独裁者を 思わせる。独裁者とは、『毒菜者 』で『de 臭い者』でもある。 根を引き抜いても再生し続ける。 とにかく強引に蔓延する厄介な存 在だ。蟻のごとき小さな人民はい とも簡単にその鉤に引っかかる。