若冲は伏見人形が好きだったよう で、特に布袋像はたくさん描いて いる。江戸時代は石峰寺すぐ近く の伏見街道沿いに、京土産で最も 人気のあった伏見人形を製造販売 する店が並んでいた。今でも布袋 像を毎年1個、7年続けて買う風 習が京都には残っている。途中で 不幸があればまた最初から買わね ばならず、7個揃うのは縁起がよ いとされる。最近、子どもを虐待 する痛ましい事件が多発している が、布袋さんは子どもが大好きで あった。若冲の絵を引用し、稚児 像を七個の布袋像で囲んでみた。