『まどろみのウグイス』も実は気 に入らない。そして超現実主義的 な朝のまどろみの中、ウグイスの 『マルドロールの歌』のさえずり を聞きながら、また新たに修辞学 を考えた。4日前は伯父の納骨が あった。卵の殻のような白い骨が 墓下の卵のように小さな内部に入 った。桜が開花直前で、山の木々 も芽吹きを待っていた。人も動物 もみな泥から生まれて泥に戻る。 本作は昨日買った花見弁当の桜を 印刷した15センチ角の包み紙を 使い、『まどろみのウグイス』の 上に重ねた。ああ、春が来たね。