責言という言葉は勝手に作ったも ので、ここでは「責める言葉」の 意味を持たせている。イラクで人 質になった日本人3人の帰国後に 待ち受けていたものは、掌を返し たような責任論で、全く島国根性 が抜け切らない国民性を改めて見 せつけられたようで後味が悪かっ た。目立つ存在に罵声を浴びせる ことと、惜しみない賛辞を送るこ ととは紙一重で、一夜にして世論 は変わり得るものだが、さほど気 にすることはない。世間とは石鹸 であり、罵声は泡のように無数に 湧いてすぐに消える運命にある。