讃岐に行けば当然うどんを食さね ばならない。高松港に着いて琴平 電鉄の始発まで2時間近くある。 新聞配達員のバイクが走る暗闇の 中、駅を探していると、おじいさ んに出会ったので道を訊ねた。う どん屋の開店準備中であるとのこ とで、早速店に入れてもらって一 番の客となった。釜上げうどんな らすぐにできるというので注文。 三千年に一度咲く優曇花(うどん げ)という天竺の花にたとえるの は大げさだが、それほど印象に強 い稀な味がした。優曇花もきっと 白くてつやつやしているだろう。