美術展チラシの中によく知った顔が
印刷されているものがあった。それ
は2年前の秋に大山崎山荘美術館で
出会ったきむらとしろうじんじん氏
で、どうやら四国にまでやって来て
焼立器飲茶美味窯付移動車のイヴェ
ントを開くようであった。丸亀から
高松市内に回って商店外を歩いてい
ると、一般の人に茶碗の絵つけをさ
せ、それで抹茶を飲ませる氏の光景
に突如出くわした。氏の作る茶碗は
敬愛するルーシー・リーの器を思わ
せ、顔の形までその雰囲気がある。
18世紀京都の売茶翁の行為に連な
る現代京都の売茶青人を讃えよう。