鳥インフルエンザがまた大きなニ
ュースになりそうな気配がある。
去年は鶏にとっては散々であった
が、天の鶏の神は下界の神社を見
下ろして、「鳥居とは鳥の居ると
ころなりや?」などと考えつつ、
たとえば参拝者が大勢の訪れる京
都の伏見稲荷大社に舞い降りて、
狐の神様に遠慮しながらも自分の
種族の安寧を願うかもしれない。
その千本以上の鳥居がびっしりと
埋まる稲荷山に、半年ほど前に初
めて登ったが、「鳥居、増えるん
だ」と改めて呆れ、そして「鶏も
増えるんだ」と確信したものだ。