年末に奈良の春日大社から大祓形 代が送られて来た。車やバイクの 形代も同封されていて、時代を反 映している。9日に初詣がてら同 社を訪れた。志賀直哉が『暗夜行 路』を脱稿した家を見学した後、 森の中の細道を歩いた。日が暮れ て少し怖かったが、石灯篭の連な りが見えて大社に着くと人影は多 かった。社殿のすぐ背後に巨大な 白い神木があり、すでに枯れてい るが、周りには木が鬱蒼と茂る。 小さな鹿の木彫りのおみくじが売 られていて、くじを引くと何と大 吉。今年は安夜行路となるかな。