レイモン・ペイネが描く恋人たち の絵はさすが20世紀初頭のパリ 生まれだけあって、香りが高い。 そこには超現実主義の洗礼も見受 けられるが、少しエロティックな 面が特によい。本作の題名はひど い親父ギャグだが、実際絵は多少 ペイネに負っているため、彼に支 払う義務があるかもしれない。そ れはさておき、ウドの森に渦巻く 「愛」も、心欠けては「受」にな って、現実主義的な貪欲へと様変 わり。そうだよね。色黒なセンス のガン黒姉ちゃん。人生勉強のた めに心の支払いは必要ってこと。