静岡県立美術館にはロダンの彫刻
をたくさん展示する大きな部屋が
ある。中央には『地獄の門』が置
かれ、左手奥には有名な『考える
』があった。ふと見上げると、
頭の向かって右端が、何か妙な物
をくっつけたように少し伸び出て
いる。京都国立博物館にも同じ像
があるから、それを後日確認しよ
うと思い、10日ほど経って見に
行ったが、やはり同じように伸び
ていた。当然と言えば当然だが、
よく知っていると思うことでも、
記憶は曖昧であると痛感した。こ
概念を長ーく思考継続せねば。