旬のお多福豆が出回っている。「 そら、ソラマメや」との声が聞こ えるが、そのとおり。この豆の親 分は豆な筆者の好物だ。1月に島 根の勾玉工房を見学した時、眠そ うな男性が退屈そうに作業してい た。毎日同じことをマメマメとす る豆人間は、見上げた存在だけれ ど、時として当人はそんな人生に 疑問を抱き、不満光線を体から発 する。けれど、豆を当てられるの は鬼だけで充分。豆な人間こそ本 当の人間で、今日も明日もずっと 未来も豆の製造に励むべし。豆は 夢が詰まったタネであるからね。