今もあるのかどうか、京都嵯峨野 に30年前にあったこの名前の喫 茶店は雰囲気がとてもよかった。 かつてはその付近にはたくさん赤 まんまが咲いていたのだろう。今 は家屋の密集で充分に育つ場所が ない。アカノマンマとも呼ばれる 花穂が赤いこの雑草の正式な名称 はイヌタデ(犬蓼)といい、ネコ ジャラシとは違って双子葉類に属 する。「蓼食う虫も好き好き」の タデはヤナギタデで、辛味があっ て食用にするが、赤まんまは子ど もがままごとで赤飯に見立てるだ けで、実際には食用にならない。