先月下旬のネット・ニュースで、 野辺山の国立天文台が作った「渦 巻銀河の電波地図帳」が公表され た。渦巻銀河の意味はさておき、 電波望遠鏡によって観測されたそ の宇宙の地図は、中心に核を持っ た40個の楕円形の集合体で、細 胞か豆のように見えた。気の遠く なるほどの宇宙が、ごく手短にあ る小さなものと同じ形であるのは 面白い。そうした相似は子どもで も直観出来るが、おそらく宇宙の ことを詳しく知るには人間を知れ ばよい。あるいは豆を知ることで もよいはずだ。豆は宇宙だから。