今ほたるいかが売られている。富 山湾で、しかも限られた季節しか 穫れないので、豆鰺のように安く はない。量からして3、4倍の価 格といったところか。それでも毎 年欠かさず食べる。小さな体の割 りに目玉が大きくて硬いが、それ もまた面白い。昨秋、山陰旅行し た時、ほたるいかの塩辛を見かけ た。買おうかどうか迷いつつ、割 高感があってやめた。ボイルされ たものとは違って、ぬめりとした 様子はいかにも烏賊で、小さな瓶 の中は混沌とした宇宙に見えた。 ほたるいかさまありがとうさま。