『カラヴァッジョの薔薇花序』の概念継続的変容
『カラヴァッジョの薔薇花序』のポリリズム的変容
『同上』のポリリズム的変容(説明)
薔薇花序を掲げる自写像
『若葉の薔薇花序』を5月の空に掲げる
作って没にした『ボブ・マーレイの眩亡霊』
「ぬぼ〜」
「いないいないバーナナ、ナハッ!!」
「人生、夢のごとし、ホッホーケッコウッ!!」
「BALL」
「SUN燦燦」
「独所読書人」
「姉ーちゃん!」
「鯉」
「鶏」
「ガチャガチャロボット」
「レモン」
「靴底のブルース」


●切り絵の概念継続を知るための特別編

別編を最初に作ってemiさんに伝えたのは切り絵を始めてちょうど2年目のことだったが、実際は1年目には構想があり、試験的にいくつかが完成していた。切り絵が各点独立した作品であるのは当然だが、同時に他の作品と関連もし合っているという方針の元で最初から作り始めた。そのため、ある作品の絵柄や文章が他の作品のものから引用されていたりする。これはあえてそうしているのであって、新しいアイデアに困ったゆえでのことではない。むしろ、そうした作品相互の関連性こそがまた新たなアイデアと考えてのことだ。このようにして関連する切り絵が増えて来ると、それらをまとめて何かしたいという気分が湧き起こって来た。そうして作ったのが、関連画像が同じ場所で順にフェイド・アウト、フェイド・インを繰り返す一種のアニメーションで、その効果を使ったいくつかの画面がこの特別編に用意されている。この効果はDHTMLの成果を転用して作成したものだが、DHTMLについては後述しよう。切り絵各点の画面と同様、ページ最上段の見出しヘッダーは表示させず、もっぱら真っ黒な中で輝く万華鏡を味わう雰囲気に浸れるように画面構成をしている。これも 『はじめに』の「●切り絵のホームページの名前について」の後半に書いているように、emiさんの切り絵を始めて見た時の万華鏡の連想が働いていることによる。
 動きある画面の効果は、FLASHやアニメGIF画像を組み込むことでも可能だが、筆者のホームページはFLASHは使わずにDHTMLとアニメGIFの使用のみで画面をいくぶん動きあるものにしている。FLASH効果をホームページに盛るには専用のソフトが必要で、またそのソフトはどんどん新しいヴァージョンとなっていて、たとえばWINDOWS95といった古いパソコンでは新しいFLASH画像を使っている画面を表示させる場合、画面が長く固まって動かなくなる。これでは困る。筆者のようにWIN95を使用している人が見ても正常に画面が動くものでなければならない。そのことから言えるのは、筆者のホームページはある意味ではWIN95の能力のほとんど限界を使ったものになっているということだ。ただし、パソコン画面表示速度はパソコンの新旧だけが問題ではなく、回線速度の方にむしろ大きく関係する。そのためISDN回線に頼っている人の場合、この特別編のいくつかはほとんど何も表示されず真っ黒な画面のままであることがきっとあるはずだが、そうした場合、機会があれば別のADSL回線のパソコンでアクセスしてほしい。特別編は思いついた時に更新しているもので、今後どのようなものが増えるかはわからない。ファイル数が増加すればもっとわかりやすく目次を表示して内容を分類することを考えている。


●DHTMLの活用

HTMLのタグを少しずつ覚える過程で、DHTMLという、<SCRIPT>タグを使用した動きの多い、趣向の変わったJAVA SCRIPTの無料プログラミング・ファイルを提供するサイトが、アメリカに2、3あることを知った(代表的なものを右にリンク表示)。そこに行けば、世界中のプログラマーがいわば遊び感覚も手伝って新たに開発したプログラムが一同に公開されており、どういう効果があるのかをサンプルで示してくれているうえ、その全部が無料でダウンロードして使用できる。ただし、自分のホームページに組み込んで正常に作動させるには、ある程度はHTMLのタグの機能を知り、なおかつ画面デザインの感覚が要求されるから、ホームページづくりをソフトに全面的に頼っている人が理解するには、少し無理があるかもしれない。とはいえ、DHTMLの同じような機能は、市販のホームページ・ビルダー用ソフトの新しい版にはどんどん追加されていることもあるはずで、ソフトだけに頼ってホームページを作っても、今では凝ったものが可能であると思う。しかし、DHTMLが無料で使えるのであれば試しに使ってみたくなるだろうし、それが思いのほかうまく効果を発揮したと満足が行けば、さらに新たなDHTMLの世界を調べたくなる。そのようにして筆者のホームページは初期の素朴な形から進化して来た。ところがDHTMLを組み込んだHTMLファイルは当然行数が増えてファイルの規模は大きくなるため、画面表示速度が落ちる。またひとつのHTMLファイルの中にいくつかのDHTMLを同時に使用する場合は注意が必要で、ほんのちょっとしたことで全く動かなくなったりする。それを解消するために何日も格闘し、ようやく小さな書き間違いを発見する。また、結局原因がわからないこともあるが、それもHTMLを覚えるために試練と思えば、仕方のない話と言える。
 一応最新のDHTMLを絶えずチェックし、たくさんある機能効果の中から自分のホームページに使えるものはどんどんと取り入れているが、ホームページを訪れる人がJAVA SCRIPTの設定をONにしているとは限らず、それを考えればそもそも無意味なことをしている場合であることに気づき、凝った画面を何日も費やして作ったというのに、またDHTMLは使わずごく簡単なHTMLの初歩のみで構成できる画面に戻したりもしている。しかし、現在のところ、筆者のホームページは気に入ったDHTMLの効果をいくつか使用している。それらは表示ボタンをクリックしてソースを開き、HTMLを順に辿ってもらえればすぐにわかる。そのHTMLコードの中に、使用しているDHTMLの作者や、その機能の説明がなされているサイトのURLなどが記されているからだ。こうしたクレジットはDHTMLを自分のHTMLに書き加える際に簡単に削除出来るし、またそうしても全く画面の作動には関係がないから、実際あたかも自分が開発したように、元の著作者名を削除して使っているサイトを見かけることもある。だが、それはルール違反であり、苦労して開発した人を冒涜することだ。開発者の名誉や著作権に関してはもっともっと敬意を示すべきだが、現在のネット社会は何でも簡単にコピー出来るあまり、著作権侵害についてほとんど罪悪感を抱かない人が溢れ返っている。それを思えば、ネット上で文章や画像を公開することは、それらがいつどこで二次転用されてもかまわないという覚悟が必要であると言える。自分が作ったものに対しては責任と自己主張を持って臨むのは当然であり、そのためもあって筆者のホームページには最上段の右端の英語表記にあるように、著作権表示をしている。




de kirieのトップ画面へ

これまでの経緯など。一度読めば充分。
今月の新作へいきなり飛びます。
過去の全作品のサムネイル画像目次です。重いページのため、すぐに表示されない場合があります。
過去の全作品の題名目次です。