●人類の旅路の断章<22> 「雨降って地固まる」とよく言われるが、何事も程度の問題だ。「雨降って崖崩れる」ことも多いのは誰しも知るとおり。格言なんて、全くその反対のものもあったするので、あまり真剣に考えない方がよい。それでもたとえばこう言えばどうだろう。「雨降れば、いずれいくらかは蒸発する」。これは真実なので、格言や金言とは言えないが、こんなふうに物事を思っていると気が楽になることもあるのではないか。悲しい時に思い切り泣くと、いずれ涙が涸れて悲しみも和らぐ。雨の日は大抵の人にはうっとうしいが、雨が降って蛙の声が聞こえ始めたりすると何だか楽しいし、雨がなければ困る存在があることにも気づく。つまり、どんな天気の日も楽しむ心の余裕が必要。人生も晴ればかりではなく、長雨や嵐もある。そんな時、ああ今自分は天気の悪い日にいるのだと思えば、また別の思いで過ごしやすくならないだろうか。 |