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(図1)生地幅の2倍の長さの糸を用意。



(図2)生地端を揃えて縫い始める。



(図3)縫っている途中。



(図4)最後で輪を作り、糸末尾を結ぶ。



(図5)最後で糸があまっている状態。



(図6)あまった糸を縫い目ごとに
たぐり寄せる。



(図7)生地を両端から引っ張る。


●生地の突き合わせの縫い方

布の縫いつけ方が生地の縫い方の基本だが、それで対処できる場合ばかりとは限らない。たとえば縫い合わせた生地の左右で引き染めの色を変えたい場合、縫い目の箇所で糊やローを使って堰出しする必要があるが、乳布の縫いつけ方のように縫い目で生地が直接重なってつながっていると、この作業があまりうまく行かず、一見きれいに堰が出来ているようでいて、実際に色を引くと、縫い目から色が相互に浸透し合うことがある。そのため、生地の切断面が突き合わせになった状態で縫い合わせ、生地を張った時に縫い目が平らになることが望ましい場合がある。縫い目が平らになっていれば、糊やローで縫い目を伏せる場合に作業がしやすく、縫い目で色が溜りやすいこともなくなる。また、平らな縫い目になるようにした場合の糊やローによる堰出しは縫い合わさった両側の糸全部を覆う。そうでなければ引き染めの色が糸を伝わって隣の領域に浸透する。

●図1。生地幅(あるいは縫い合わせる長さ)のほぼ2倍の長さの糸を用意して、糸の末尾を玉結びする。
●図2。2枚の生地端をきっちりと揃えて重ね、端から縫い始める。ここから図4までは乳布の縫いつけ方と全く同じ。
●図3。縫っている途中。

●図4。最後まで縫って、輪をひとつ作り、針から糸を抜いて糸末尾を結ぶ。



●図5。縫い終わった最後で糸があまっている状態。




●図6。あまった糸を縫い目ごとに、少しずつだいたい均等な調子でたぐり寄せる。



●図7。縫い合わせた生地を両端から引っ張る。生地が切断箇所で突き合わせたようにつながる。用意した糸の長さを加減すると、当然突き合わせ状態に差が出る。


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