大きな花(華)と2匹の鹿(麗)、それに『華麗』の語呂合わせで魚のカレイをモチーフにしている。右端縦方向に見えるように、emiさんの本名の一部の『笑美』もモチーフにした。全体図の実寸は幅15、高さ7.5cm
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2003年秋、インターネットを始めてすぐ、ひょんなことからemiさんのホームページを見て切り絵の制作を始めた。ここではその処女作から最新作までを掲げている。
●作品画面右上隅の各ボタンは右欄のようにリンクしている。
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●切り絵の画像上にマウスを置くと、15文字×15行の説明文が同じ枠内に表示され、マウスを枠外に戻すとまた切り絵画像に変わる。ただし、この機能はJAVA機能がONの設定でのみ反応する。JAVAがOFFの場合、説明文表示は白いボタンを押してください。他にもJAVA効果を多用しているので、下の「序序」ボタンをクリックして一読してください。
●説明文中の下線つき字句は関連画面にリンクしている。
●トップ画面(de kirieのホームページ)における「旧作」は、サムネイル画像を並べた目次となっているが、重いページのため、完全表示に時間を要する場合がある。そのため、「目次」から作品題名を表示させて各作品ページに飛ぶこともできる。
切り絵の画像をemiさんにメール送信することはすぐに出来たが、画像をネットに掲げる方法は半年間ほどはわからなかった。というより、さほど興味がなかった。それはもしホームページを作るのであれば本職の友禅が先だと考えていたためでもある。ネット歴2年目にHTMLのタグ機能を覚え始め、参考本は買わず読まず、ホームページ作成ソフトも使わずで、すべてはネット上で学びながら、3年目にはほぼ望みの画面づくりが出来るまでになった。 2001年6月から左右対称の切り絵を発表したemiさんは、筆者が参加することで『ドッきり絵』と改名した。ここで公表し直すに当たって、『de kirie』(ド・キリエと読む。ザ・切り絵の意味のつもり)とし、作品間のリンクも設けた。いつまでもemiさんを煩わせるわけに行かず、また訂正時には不便でもあったので、本職のホームページの完成に併せて切り絵も自分の管理下に置き、画面構成を一新することにした。つまり、emiさんのホームページでの丸3年の掲示を経て、2006年1月からここで新装スタートをするものだ。
emiさんの左右対称の切り絵を見てすぐ、メールを送って 切り絵の名称を変更した方がいいと伝えたのは、ずばり切り絵の内容を表現しているものと思えなかったからだが、emiさんの切り絵は左右対称とは言え、ふたつ折りよりむしろ4つ折りが目立ち、ちょうど万華鏡を連想させた。万華鏡は英語でカレイドスコープ(kaleidoscope)と言うが、この言葉の最初の部分を引用して『カレイドキリエ』ではどうかとメールした。これは『彼、いい、どっきりえ』や『華麗ど切り絵(kaleidekirie)』といった言葉を連想させ、そのことも伝えたが、結局emiさんは筆者の参加という契機に際して『ドッきり絵』と改名した。これは『カレイドキリエ』が長いのでその後半を使い、文字を変更したものだ。芸術にはドッキリ性が必要と筆者が言ったことにもよるが、切り絵という言葉が本来普通名詞として定着している中、新たな、しかもごく短い言葉で独自の切り絵を表現するのは至難であり、『ドッきり絵』はその点、『キリエ』という発音を含んでいるので、よく思いついたものだと思う。
カレイドキリエにはまだ捨て難い魅力を感じてはいるが、筆者の切り絵はemiさんのものとは違ってほとんどがふたつ折りの左右対称であって、万華鏡の印象からはずれる。左右対称、シンメトリといった言葉を使って何かいい言葉がないかとこの2年間考え続けているが、いいものが思浮かばない。また、それなりに語呂のいいのを思いついても、その言葉の中に『キリエ』の発音がない。これでは困る気がしている。『ドッきり絵』もキリエの音は入ってはいても字面に『切り絵』がないため、ネットの検索では引っかかってくれない欠点がある。しかし、『切り絵』という文字を含んでなおかつ新しい語感の造語はほとんど可能性がない。それは『切り絵』という言葉が本来どちらかと言えば野暮な字面をしていて、その言葉を見ただけで誰しも連想するところはちょっとした素人趣味の作品だ。これは偏見かもしれないが、筆者が感心するような切り絵はまだ出会っていない。とはいえ、切り絵を始めたのはemiさんの作品をネット上で見た後のことであり、積極的に切り絵作者の作品を見たことはない。たまに著名な人の作品を雑誌や新聞の片隅で見ることはあるが、それらも筆者の興味を引くことはない。
話を戻して、『ドッきり絵』の言葉と『カレイドキリエ』から導いた『de kirie』をともに含んだ左右対称の切り絵を早速作り、その画像をemiさんに送信して、emiさんが新装開店して切り絵のページのトップに看板として飾ってもらうことにした。その切り絵の上部に描き込んだ『de kirie』を筆者の切り絵のタイトルとする。これでは『切り絵』の文字がないし、正確にどう読むかもわからず、前に増して検索では探し出せないが、それでもかまわない。『華麗』という言葉は響きもよくて好きだが、その字の意味をそのまま絵にして大きな花(華)と麗しい(2匹の鹿が並んで走る)を表現し、それでは足りずと、魚のカレイを描いたのであったが、このことからしても筆者の切り絵が冗談の多いものであることがわかる。emiさんの切り絵は万華鏡を連想させる、いわば円の印象が濃い女性ならではのものであるのに対して、筆者のは左右対称でそれは卵子に切り込んで行く精子を思ってしまう。もともと切り絵という細かい作業は女性的なものであるが、それでも女性と男性とでは表現するものが異なることの見本がこのドッきり絵、すなわち de kirie ではないかと内心思っている。
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